[1999.08.03]
  漆黒のブラックボックス


 ▼Compaqのセキュリティホール(Virus LAB)
  http://www.otsuka.bunkyo.tokyo.jp/virii/news.html


 見えない,ことは知らないこと。世の中には知らなくて良いこともいっぱいある。だが,知っておいたほうがいいのに,隠されていることも多い。ウィンドウズにしてもマックにしても,その隠させているものは,表に現れていることよりもよっぽど多い。そのことは,知っておいて,損はない。

 米国コンパック社は,同社のプレサリオなどのパソコンで,外部からのアクセスが可能となり,ファイルの消去やディスクのフォーマットが可能になるセキュリティーホールがあることを公表した。これは,ウィンドウズ98と,AOLブラウザかインターネットエクスプローラーを使用している場合に起こり,『スポーンアプ』というJavaアプレットを使用し,侵入を許す。そのアプレットがローカルにある必要がないため,ウェブブラウザを通して他社のパソコンでも条件が整えば,同様の侵入が可能と思われる。コンパック社は,ユーザーへのオンラインサービスを行うために,このアプレットアプリケーションを組み込んでいたようだが,非常に重大なセキュリティーホールとなっている。

 GUIの部分を大きくし,利用者に些細な事柄を隠蔽した現在のOSは,とてつもなく大きな,そして危険なブラックボックスを抱えている。もし,ネットワークを介して,そのブラックボックスに入り込むことができたら,利用者に気づかれることなく,そのパソコンを操作することができる。特に,ウインドウズは,OSとIEの接触を行ったり,アクティブXなどオンラインで実行できる屈強なプログラムを用意していることで,危険は大きいと思われる。

 Java自体はセキュリティーに配慮したプログラムだ。だが,このスポーンアプには,コンパック社によって安全を証明する署名がなされており,ファイル消去やフォーマットのコマンドまで使用できるという。大いなる,そして,危うい要素がいっぱいのブラックボックス。パソコンを使うかぎりは逆らえないのだが,僕らは大きな爆弾を抱えたシステムの中に生かされているということは,肝に銘じておいてよい。


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